【お知らせ】兵庫県議会において手話表現の注意について公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会
2015年3月10日 毎日新聞の夕刊にて掲載された「議場で手話”品位反する”」「兵庫県議会事務局 議員を注意」について。
公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会として注意を受けた、丸尾議員及び兵庫県議会事務局へ事実確認をしてまいりました。
この事から下記文の通り、要望書を提出しました。
平成27(2015)年3月13日
兵庫県議会
議長 梶 谷 忠 修 様
公益社団法人兵庫県聴覚障害者協会
理事長 本 郷 善 通
要 望 書
日頃より、障害者福祉の向上にご尽力いただきありがとうございます。
過日、「手話言語法の早期制定を求める意見書提出」採択のときには格別のご理解とご協力賜り厚くお礼を申し上げます。
聞こえない人でも聞こえる人と同じように誰もが議会に傍聴または参加できるよう、以下のことについて要望いたしますので、よろしくお取り計らいください。
記
「手話は言語」であるとの認識について
1.議員が登壇するたびに述べる、挨拶と自己紹介は、議員だけではなく、議会会場の全員(行政、傍聴者、記者も含む)に直接伝わる日本人として当たり前な挨拶であり、議会での手話の挨拶でも進行の妨げにもなるとは思えません。
全議員が簡単なあいさつ、自己紹介をされる際は、積極的に日本語(音声語)だけでなく手話を自由に使い、一人でも多くの県民に伝わる議会であることを望みます。
2.議会において手話を併用し、発言する際、議会運営委員会に事前相談を行うことになっていると伺いましたが、同じ日本人の言葉として「手話」の取り扱いが異なるというのはいささか疑問を覚えます。障害者権利条約 第21条bによりますと「公的な活動において、手話、点字、補助的及び代替的な意思疎通並びに障害者が自ら選択する他のすべての利用しやすい意思疎通の手段、形態及び様式を用いることを受け入れ、及び容易にすること」と規定しており、議会におかれましても手話の使用を認め、促進できますようお願いいたします。
以上